STANDARD2:講演者の先生方 ・Denis Le Bihan(デニ・ルビアン)先生 ルビアン先生(*1)は,磁気共鳴イメージング法(MRI)の最先端研究で有名なフランスの高磁場MRI研究センターの所長です. 画像を用いて診断を行う放射線科医でもあり,また物理学者でもあります.古くから「拡散MRI」を応用した脳の微細構造や,そこで起きている現象を捉える研究を行っており,数多くの国際的な賞を受賞しています.日本からも,世界の優れた研究者に送られる「本田賞」(*2)が授与されました. ルビアン先生は,京都大学で客員教授を長い間務められるなど大変な日本通で,人柄もルーモアに溢れ学会でピアノ演奏を披露されるなどと,非常にフレンドリーな先生です. <ルビアン先生のHP(英語)> ・Kenji Suzuki(鈴木賢治)先生 鈴木先生は日本生まれで,日本の医療機器メーカーに勤めた後,日本の大学院や米国のシカゴ大学を経て,現在はシカゴにあるイリノイ工科大学で准教授をされています. 鈴木先生は,医療用の画像の解析による診断支援について先端的な研究を続けられており,広島大学病院(*3)とも共同研究を行っています.鈴木先生には,近年話題の人工知能による画像診断のサポートについて,これまでの技術の発展から最先端研究の現状などについて日本語でご講演いただきます. <鈴木先生のHP(英語)> ・正宗 賢 先生 正宗先生は,世界で初めてMRIの中で作動する手術ロボットを開発するなど,手術支援,特にロボット手術やスマート手術室など,手術中にドクターや医療チームをサポートする最先端技術の研究を行ってきました. 現在は,東京女子医大にてドクターとエンジニアが協力して最先端のシステムを開発する研究を行っており,広島大学病院のスマート手術室(*4)の設計にも関わっています. <正宗先生のHP> *1 フランス語では「h」は発音しないので「ルビハン」ではなくルビアンと読みます. *2 本田財団のご厚意により,ルビアン先生の本田賞受賞記念講演の際の日本語資料がご覧いただけます.今回のスクール講演会での英語のご講演の予習にも最適です. *3 広島大学病院放射線科との共同研究です.広島大学病院放射線科 *4 広島大学病院のスマート手術室について 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 前の内容:今回の医工学スクールのテーマ 次の内容:医療に使用される画像について