クラス2: 身体のふらつきを測ろう 講師 常盤 達司 先生(広島市立大学) ・内容 我々人間は,立っている姿勢(立位姿勢)を保持することができます.当たり前に思えるこれらの動作は,目(視覚)や足の裏などからの感覚(体性感覚)などの情報を頼りに,脳で情報が処理され,脚などの筋を微妙に調整(制御)することで実現しています. このクラスでは,立っている状態での重心の位置をリアルタイムで計測する装置(重心動揺計測装置)を使って,閉眼と開眼時の皆さんの重心動揺の変化(ふらつき具合)を計測します. おそらく,少し想像すると,閉眼と開眼では,閉眼の方がふらつきを感じるので,重心動揺も大きくなることが予想されると思います.では,閉眼でクッションの上に立った状態,つまり,目の情報や足の裏の感覚が攪乱されている状態で固定されたスピーカーから音を呈示すると,重心動揺(ふらつき具合)はどうなるでしょうか.我々人間は,聴覚の情報をもとにふらつき具合を小さくできるのか一緒に実験で確かめてみましょう. この研究は,最終的に高齢者に多く発症する「めまい・ふらつき」を軽減する新たなリハビリテーション手法の提案を目指しています. 特に必要な知識はありません.パソコンの操作も講師やTAが丁寧にフォローします. ・対象者 上記文章に興味を持った人,とりあえず生体信号の変化を計測してみたい人 大学での研究に興味がある人,めまいやふらつきに興味がある人 ・準備・参考となる情報 使用する機器はこちらで準備します. 実験では,図示の通り,三角形のプレートの上に載ってもらい,参加者自身の重心動揺を計測してもらいます